フランスでおすすめフランス語学校は?

皆様こんにちは、アフィニティのレホアンです。

このところワーホリでフランス渡航をされるお客様からのご相談を多くいただいております。語学学校へ通う期間やおすすめの学校についてのご質問もよくいただきますので、ちょっと今日はおすすめの語学学校について書いてみようと思います。

自分に合うフランス語語学学校の探し方

フランス語を学ぶための語学学校をお勧めする際、通常カウンセリングでは下記5つの質問にお答えいただくことが多くあります。

  1. 現在のフランス語レベル
  2. 通学期間
  3. 授業時間の希望(朝がいい、午後がいい等)
  4. フランス渡航の目的
  5. ご予算

現在のフランス語レベル

まずフランス語レベルに関してですが、大体フランス語検定3級レベルくらいの方までは現地に行くとフランス語初心者レベルになると思っていただくと良いと思います。イタリアとかスペインなどラテン系の生徒さんたちはほとんど勉強経験がなくてもフランス語のテキストを読めば大体どんな内容のことが書いてあるのかがわかりますが、日本人の私たちだと結構頑張って勉強していてもそのレベルまでに到達していない人が多く、その目安がフランス語検定3級くらいかなと思います。

初心者の方の場合は「基本的な文法の基礎がしっかりと勉強できる」学校や、「少人数制」で質問がしやすい環境、「日本人の生徒さんの数」がある程度多くて日本人へ教えることに先生方が慣れている学校がお勧めかなと思います。

あとは、しっかりとフランス語の文法を身につけるという意味では大学附属の語学学校をお勧めする方もいらっしゃいます。特に先でしっかりとフランス語を身につけて進学をしたい方などの場合、大学附属をおすすめすることが多くなります。

フランス語入門レベルの方は入門レベルの入学日が指定されている学校がほとんどですので、その入学日の入学が必須です。渡航のタイミングと入学日がうまく合うかの確認が必要ですね。

逆にフランス語検定3級以上を持っていて、基本的なフランス語の文法の基礎が身についている方は、「オーラル重視」で「日本人の生徒さんの数が少なめ」な学校が良いかもしれません。学校の中には初心者レベルの生徒さんが入学できない学校なんかもあるので、そういう学校もいいかもしれないですね。

通学期間

学校にもよりますが12週間単位で授業料の長期割引がきくような学校も多くありますし、大学附属の語学学校などは1学期が基本的には4ヶ月弱なので、通学期間によってもおすすめの学校が変わってきます。

授業の時間

ワーホリの渡航をされる方の場合にはアルバイトをすることも考えて授業は午前中にフィックスされている学校がよいのか、たとえば日本の仕事をリモートで現地からする方の場合でしたら授業の時間は夕方の方が都合が良いのかなど、生徒さんのライフスタイルに合った授業の時間を提供している学校などもありますので、希望がある方にはお尋ねしています。

フランス渡航の目的

これは一番大切な質問かもしれませんね!何のためにフランス語の学校に通うのか、何のためにフランスに渡航をするのか…ですね。

例えば将来フランスで大学に通いたい方でしたら、しっかりと基礎からマスターして、その先で同じ敷地内にある大学に進学する可能性もあるかもしれないので、大学附属の学校をお勧めする方もいますし、日本ですでにフランス語の勉強をある程度しているけど、現地では特にオーラルを強化したいという生徒さんでしたらオーラル重視の私立学校がお勧めです。

DELFやDALFの試験対策をしたいという方にはDELFの合格率が高い学校や、少人数制で先生の面倒見が良い学校がいいでしょうし、ワーホリ渡航で現地のコネクションをつくりたい!という方にはある程度生徒さんの人数が多いような学校だと色々な出会いがあって楽しいと思います。

予算

いくら自分に合った学校でも予算オーバーで通えないのは意味がないので、ご予算も伺える方には伺いながらカウンセリングを行います。学校によっては12週間単位での長期割や、入学のタイミングによって授業料の割引があるような学校もありますので、うまくその辺りも調整しながらベストな学校選びができるようカウンセリングではアドバイスもしております。

もちろんこの他にも、その方の性格的なものもとても大切で引っ込み思案なのか、そうじゃないのか、自分でコツコツ勉強できるタイプなら大学附属の学校でもいいかもしれませんが、しっかりとケアをしてもらいながら優しく習いたい方なら小さな私立の学校の方がいいというのも大切なポイントです。

大学附属の学校か私立の学校か

「大学附属と私立学校、どちらがおすすめですか?」という質問もよく受けますが、これは本当に上記の5つの質問の答えによって各自おすすめが異なります。

大学附属がお勧めな人もいますし私立の学校がお勧めな方がいますがざっくりと分けるならばこんな感じになるかもしれません。

私立のフランス語学校がお勧め:
フランス語初心者、のんびりゆったりと勉強したい、会話をとにかく伸ばしたい、大人数が苦手、日常生活でも少しヘルプがほしい

大学附属のフランス語学校がお勧め:
ある程度自分で勉強を進める習慣がある、文法を基礎からしっかりと固めたい、定期テストなどをパスしながらとにかく限られた期間でフランス語を上達させたい、費用を抑えたい

地方かパリか

地方とパリとでも学校の選択肢の幅はかなり異なります。地方によっては私立の学校しかない、大学附属の学校しかないというところもありますし、渡航の目的のよっておすすめな町もあります。

自分の目標から通学期間を算出する方法CEFRL

ヨーロッパ言語共通参照枠(CECRL)欧州評議会の外国語共通参照レベル 、ヨーロッパ言語共通参照枠(CECRL)をご存知ですか? 欧州評議会は、ヨーロッパ語を外国語として学習する際の指標となる共通参照レベルを設定しました。2002年から、フランス語を外国語として学ぶ場合にも、このレベルが統一基準となっています。この表を参考にするとどのくらいの授業を受講すれば、どの程度のレベルに到達できるのかが一目でわかりますので、自分が到達したいレベルから授業を受講する時間を算出すると良いですね。

ワーホリへ行く人がよく12週間語学学校へ行かれるのですが、この表を見るとフランス語がほぼ0レベルの方が12週間受講する場合に到達するレベルはA2に満たないレベルくらい…ということになります。

レベル 授業受講時間/週数*
A1日常生活の具体的なできごとや自分の意思を伝え、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しを、理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、どこに住んでいるか、誰と知り合いか、また、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりできる。相手の協力があり、ゆっくり、はっきりとした会話であれば、簡単なやり取りをすることができる。120時間/8週間

A2ごく基本的な個人的情報や家族情報、買い物、近所、仕事など、直接関係がある領域に関する、よく使われる文や表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄についての情報交換に応ずることができる。自分の背景や身の回りの状況や、必要性のある領域の事柄を簡単な言葉で説明できる。300時間/20週間
B1仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば主要点を理解できる。その言葉が話されている地域を旅行しているときに起こりそうな、たいていの事態に対処することができる。身近で個人的にも関心のある話題について、短かく、脈絡のある文を作ることができる。経験、出来事、夢、希望、野心を説明し、意見や計画の理由、説明を短かく述べることができる。540時間/36週間
B2自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的かつ具体的な話題の複雑な文の主要な内容を理解できる。お互いに緊張しないで母語話者とやり取りができるくらい流暢かつ自然に会話できる。かなり広汎な範囲の話題について、明確で詳細な文を作ることができ、さまざまな選択肢について長所や短所を示しながら自己の視点を説明できる。780時間/52週間
C1いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文を理解することができ、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会的、学問的、職業上の目的に応じた、柔軟な、しかも効果的な言葉遣いができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の、詳細な文を作ることができる。その際、文を構成する字句や接続表現、結束表現の用法をマスターしていることがうかがえる。860時間/57-58週間
C2聞いたり、読んだりしたほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構成できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができ、非常に複雑な状況でも細かい意味の違い、区別を表現できる 

*週15時間の授業を受講した場合の週数

万人におすすめという学校はありませんが…

ざっくりお伝えしてみるのであればこんな感じでしょうか。

色々と書きましたが、フランスでおすすめの学校はどこですか?と聞かれても、最初の5つの質問にお答えいただかないと万人にとっておすすめの学校って存在しないと個人的には思います。ネットの口コミがいくら良いからと言って、その学校があなたのプロフィールに合っているとは限らないというのが私の意見です…。

こんな学校選びをすると失敗しがち!?

おすすめの学校の反対、こんな学校選びはNGというのもお伝えしたいと思います。

  1. 自分で勉強するのが苦手だが、料金重視で大学付属学校に
  2. とにかく料金を重視したかったので、格安学校へ
  3. せっかくフランスに行ってインターナショナルは環境を楽しみにしていたのに、ネットで日本語情報が豊富な学校を選んだら日本人だらけ…

自分で勉強するのが苦手だが、料金重視で大学付属学校に

大学付属の学校は1クラスの人数も多めで、定期的なテストが多く実施されます。その為、家での宿題や予習・復習が必須になります。家で一人で勉強するのが苦手な方の場合、大学付属の学校へ行ってしまうと授業についていけなかったり、テストに合格できなかったりして段々と勉強のモチベーションが下がってきてしまうかもしれません。それであれば1クラスの人数も少人数で先生がしっかりケアをしてくれたりテュトラ制度で放課後の学習ケアをしてくれるような学校を選ぶ方がいいかもしれません。

とにかく料金を重視したかったので、格安学校へ

料金重視で格安学校を選ばれたお客様が、学生ビザの申請をしたけれど学校が理由でビザが取れなかったということもありますし、格安校の場合、1クラスの人数がとても多くて先生も若い先生ばかり。授業の質もイマイチ…という口コミも聞きます。料金を重視されるのであれば滞在費やその他の部分も含めたトータルコストを抑えられるような学校や街を選ばれるといいと思います。

せっかくフランスに行ってインターナショナルは環境を楽しみにしていたのに、ネットで日本語情報が豊富な学校を選んだら日本人だらけ…

フランスの語学学校の中には日本支社があって日本語での情報が豊富な学校もあります。ただしそんな学校を選んで実際に通ってみると…周りには日本人しかいない?!みたいな状況になることも…。日本語で情報が探しやすい学校はそれだけ日本人の方のお申し込みも多くなりますから、日本人が少ない環境がいいなという方はちょっと注意した方が良いかもしれません。

最後に

その方の目的やフランス語の学習歴、性格だったり予算によって、本当におすすめの学校は違います。だからこそ、カウンセリングって大切でフランス全土の学校のことを知っているカウンセラーがお話しを聞いて、あなたに合った学校を紹介してもらうことが何より自分に一番オススメの学校ということだと思っています。

フランス語学校どこにしようかな?と迷っていらっしゃる方、ぜひ無料のフランス留学・ワーホリカウンセリングをご利用くださいね。

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