2025年1月〜パリで3ヶ月間の語学留学(Bayswater Paris)とホームステイを経験されたS様にお話を伺いました。
今回の留学では、3ヶ月間ホームステイをされたんですよね。私が知る中でも、特におしゃれで親切なファミリーという印象がありますが、実際はいかがでしたか?
はい、本当に海外ドラマに出てきそうな素敵なお宅でした。マダムと息子さんの二人暮らしのご家庭で、どちらもとても優しく、いつも「困っていることはない?」「寒くない?」と気にかけてくださいました。

ある日、私が机いっぱいにテキストを広げて宿題をしていたら、マダムが「机、少し小さいわね…」と一言。天板になる板を用意してくださって、作業スペースを広げてくれたんです。また、1月の寒い日には「これを使いなさい」とニット帽をくださったりと、何かと心遣いを感じる毎日でした。本当に素敵なご家庭に出会えたことが、留学生活の中で一番の幸運だったと思います。お食事も毎回とても美味しかったです。
食事が美味しいと他の生徒さんからも評判でしたね。具体的にはどんな料理をいただいていましたか?
基本的には、前菜・メイン・デザートまたはチーズといったフルコースで出していただいていました。特に冬だったこともあり、毎回スープが出てきたのですが、これが本当に美味しくて感動しました。トマト、玉ねぎ、にんじん、かぼちゃなどの野菜に、塩とブイヨンだけというシンプルな味付けなのに、驚くほど深い味わいで。作り方をマダムに教えてもらい、日本に帰ってからも自分でよく作っています
一番のお気に入りはキッシュでした。フランスならではのオーブン料理もたくさんいただきました。外食は高くてなかなか頻繁には行けなかったのですが、マダムの手料理で本格的なフランス家庭料理を楽しめたのは、とても貴重な経験でした。しかもこのご家庭は野菜をたっぷり使い、クリームやバターも控えめで、「フランス料理って実はヘルシーなんだ」と新たな発見もありました。

フランス語でのコミュニケーションはどうでしたか?
最初はとても苦労しました。チェックインサポート付き空港送迎をお願いしていたのでホームステイのチェックイン時の説明はドライバーさんが通訳してくれましたが、そうでなければ家の使い方すら分からなかったと思います。想像以上に自分のフランス語が通じず、ファミリーの会話もほとんど理解できませんでした。
でも、翻訳アプリを使いながら少しずつコミュニケーションをとり、時間が経つにつれて徐々にフランス語でもやりとりができるようになりました。
学校はBayswater Paris校に通われていましたね。通学や授業の様子はどうでしたか?
はい、ホームステイ先はヌイイにあり、学校はサンジェルマン・デ・プレという立地で、歩いてルーブル美術館にも行けるほどの距離でした。毎朝、Louvre-Rivoli駅でメトロを降り、ポンヌフを渡ってセーヌ川やエッフェル塔を眺めながら通学していたのですが…本当に贅沢で幸せな通学路でした。

クラスには日本人が2〜3人、そのほかにも南米、トルコ、イギリス、台湾など多国籍の生徒が在籍していて、国籍バランスもとても良かったです。日本人が多すぎないのもありがたかったですね。
授業が進むにつれて難しくなっていきましたが、先生が常に理解度を確認してくれて、個別にも気を配ってくれたので安心して学ぶことができました。
S様が通われたBayswater Paris
https://affinity-france.jp/language-schools/paris/56-eurocentres/
留学中に素敵な出会いもあったとか?
はい、同じくアフィニティを通して留学していた同い年の生徒さんと学校で出会い、すぐに仲良くなりました。一緒にモンサンミッシェルやフィンランド、プラハ、ウィーンなど週末旅行にも出かけました。仕事も日本では住んでいる場所も全く違い、日本では出会えなかったような方と繋がれたことは、留学で得られた大きな宝物の一つです。
また、コルマールに一人旅をした際、たまたま向かいの席に座っていた日本人の方と話すことになり、ご家族でコルマールにお住まいとのことで、なんとそのままご自宅にお邪魔することに。ご夫婦で車で町を案内してくださったり、夕食をご一緒したり…本当に親切にしていただきました。バルトルディ作の自由の女神像も見に行けて、大変思い出深い出来事でした
滞在中に怖い思いをすることもありましたか?
パリの治安については事前に聞いていたので、スマホにストラップをつけたり、なるべく外で出さないようにしたりと気をつけていました。幸い、ホームステイ先や学校周辺は比較的安全で、大きなトラブルはありませんでした。
ただ、旅行の際に訪れたパリ東駅周辺は雰囲気が悪く、少し怖いと感じました。また、街中やメトロではホームレスの方が多く、突然花を手渡して「10€払え」と言われる押し売りも経験しました。日本の平和で清潔な生活環境が、どれほど恵まれたものかを改めて実感し、人との関わり方や価値観にも大きな影響を与えてくれました。
3ヶ月で自分にどんな変化がありましたか?
私はもともと学生時代から消極的で、自分から行動することが少なかったのですが、留学1ヶ月ほど経った頃、友達が全然できていない自分に気づいて「このままじゃダメだ!」と、思い切って自分から声をかけるようになりました。たった3ヶ月でしたが、自分自身の内面が大きく変わったと思いますし、留学を通じて得られた自信はこれからの人生にも活きていくと感じています。
最後に、3ヶ月という期間は短かったですか?長かったですか?
私にとってはちょうどよい期間でした。1年あったら「旅行はまた後でいいや」と後回しにしていたかもしれません。でも「3ヶ月しかない!」と思ったからこそ、積極的に行動でき、多くのことを吸収できました。

いつも笑顔で前向きなS様。「皆が助けてくれるのが当たり前!」と奢ることなくみなさんに感謝の気持ちを誠意を込めて伝えていらっしゃる様子がとても印象的でした。ホストファミリーさんもフランス生活で出会った方たちもきっとS様のこういう姿を見て、何かしてあげたい!と色々サポートをしてくれたのだと思います。
引っ込み思案な性格でいらっしゃりながらも、留学中に自分から積極的に声をかけて行ったり自信がついたという話を伺う中で、S様と渡航前にお話した時と比べてますます素敵にパワーアップされた印象を持ちました。今後ますますのご活躍を期待しています。