リヨンとパリでの短期留学ホームステイ体験

リヨンに2ヶ月、パリに1ヶ月合計3ヶ月のフランス留学を体験されたM様にお話を伺いました。

リヨン滞在について

留学先にリヨンを選んだ理由を教えてください。

5年前に一人旅でリヨンを訪れた際、今後留学するならリヨンだと確信するほど、リヨンの街に惚れ込んだからです。
フランス=パリだと思っていた私が、フランスのガイドブックでリヨンの存在を知りました。石畳の道とカラフルな建物が並んだ旧市街のリヨンの写真を見て、ここへ一度行ってみたいと思い、一人旅で訪れました。パリと比べて、人も街の雰囲気も穏やかでゆったりとしていて、リヨンが大好きになりました。ショッピングモールなどがある近代化された地域もあるので、生活する上ではとても便利ですし、少し歩けば旧市街のリヨンで古き良きフランスを感じられるため、生活していて楽しい街だと感じました。

語学学校はリヨンブルーに行かれました。この学校の感想を教えてください。

コミュニケーション重視のアットホームな語学学校でフランス語を学びたかったので、リヨンブルーを選びました。10人未満の少人数のクラスだったので、発言するチャンスも沢山あり、先生とも生徒とも沢山コミュニケーションを取りながら勉強することができました。クラスで授業を進める中で、自然と一体感が生まれて、お互いのことをフォローし合ったり、とてもアットホームな雰囲気に包まれていました。それぞれの背景や国の文化を話す機会も多く、いろんな国のことを割と深く知ることができて、とても興味深かったです。私も日本のことを精一杯話しました!
個人的に少人数で良かった点は、わからない箇所の質問がしやすかったことです。少人数な分、先生が生徒ひとりひとりの名前を呼んで理解ができたか確認してくれることが多かったので、先生のフランス語が聞き取れなかったり理解できないときは、正直に「わかりませんでした!」と言える環境でした。嫌な顔をすることなく、辛抱強く教えてくださいました。優しくフレンドリーな先生が多かったことが印象的です。リヨンブルーを選んでよかったと心の底から感じます。
 
 

リヨンでのホームステイについて

70歳と68歳のご夫婦にお世話になりました。日本に3回も旅行したことがあったり、お家の中に日本の掛け軸や絵も飾ってあるくらい親日家のご夫婦だったので、日本の話で盛り上がることが何度もありました。娘さんが日本の大学に留学していたこともあり、使わせていただいたお部屋には、日本の本や置物も沢山置いてあって、まるで日本にいるみたいな安心感でした(笑)。
毎晩夕食のときに「今日は何をして過ごしていたの?」と質問してくれて、学校で習ったことや学校終わりに行った場所などを精一杯話しながコミュニケーションを取れる時間が、とても楽しかったです。Martine(ホストマザー)が色々な国の料理を作ってくれたので、夕食が毎日楽しみでした!Martineは、北野武さんや久石譲さんが好きで、久石さんが作曲された「崖の上のポニョ」の主題歌を一緒に歌って踊りました!彼女のほうが日本の映画や音楽について詳しくて「え〜!知らないの〜?!」とよくツッコまれていました(笑)。
Patrick(ホストファザー)は、長年合気道を習っているので、たまに会話に日本語の単語が出てきて、日本語とフランス語を教え合ったりしました!とても大らかで、辛抱強く私のフランス語と向き合ってくれたので、心をオープンにして色々な話ができました。フランスらしいおもてなしをしていただきながら、日本のことを積極的に話してくださったり、白米や醤油を夕飯に用意してくださったり、そういうあたたかいご夫婦の気遣いが沁みた2ヶ月でした。リヨンのお父さんお母さんができた感覚です!

リヨン滞在中一番楽しかったこと、思い出に残っていることは?

隔週水曜日の20時から、日本文化が大好きなフランス人と、フランス文化が大好きな日本人による集いが、KOTOPOというCAFÉ&BARで行われていました。多い時には50人以上が参加していました。お互いの母国語を教え合える良い環境だと感じ、リヨンに滞在した2ヶ月間は毎回参加しました。まだ3年しか日本語を勉強していないフランス人の大学生が、日本人なのかと思うくらい日本語をペラペラに話している姿を見て、とても刺激を受けました。大学生から40歳くらいの幅広い年代の方々が集まって、色々な話をしましたが、日本のアニメが大好きなフランス人が圧倒的に多くて、日本のアニメ文化の凄さを改めて感じました。必然的にアニソンも好きみたいで、残酷な天使のテーゼを一緒に歌えたのも楽しかったです。KOTOPOで出会ったフランス人の友人とは、今でもInstagramで繋がっていて、たまに連絡を取り合います。リヨン滞在時、携帯電話のアクシデントがあってショップへ行かなければならなかったとき、一緒について来てくれたり、沢山助けてもらいました。KOTOPOの存在のおかげで、フランス人の友人が沢山できました!
 

パリ滞在について

パリでの滞在中一番楽しかったこと、思い出に残っていることは?

今回のパリ滞在の目的は、大好きなヴェルサイユ宮殿に通い詰めることだったので、55€の年間パスポートを購入して何度も足を運びました。宮殿、グラントリアノン、プティトリアノン、広い庭園を端から端までゆっくり見てまわることができました。過去2回ヴェルサイユ宮殿へ行ったことはありましたが、時間の関係上パッと見て帰ることしかできなかったので、より深く大好きなヴェルサイユ宮殿を知ることができて、本当に幸せでした。宮殿内の礼拝堂にテトラグラマトンが刻まれているのを発見できたり、マリーアントワネットの肖像画の前に何分も立ち尽くしてじっくり観察したり、やりたいことをやりきってきました。

パリでのホームステイについて

とても明るいマダムFabienneにお世話になりました。一緒にマルシェへ行ったり、近所を散歩したり、大統領選挙の日に「フランスの投票システムを見ることができるから一緒についてくる?」と提案してくれてついて行ったり、フランスのあれこれを一緒に行動して教えてくれました。2泊3日で一緒に別荘へ行こうと誘ってくださったのですが、私が友人と予定を入れてしまっていて、一緒に行けなかったのが心残りです。Fabienneと過ごしていて、彼女の女性像にとても刺激を受けました。ミニスカートを履いてモコモコのファーのアウターを着て、真っ赤なネイルをして、エルメスの香水をふんだんにかけて出掛ける、かっこいい68歳です。年齢に捉われず、自分が好きなものを身につけて、自信に満ち溢れたFabieenは、私の中で衝撃的でした。でも他人に気取ったりはせず、どんな人とも謙虚に会話する彼女を見て、こういう女性に私もなりたいと憧れの気持ちを抱きました。
又、レホアンさんにホームステイ先のリクエストをする際、ヴェルサイユ宮殿に通い詰めたいとお話しをしたら、ヴェルサイユまでも電車1本で行けて、パリ市内まで行くのも便利なお家を選んでくださいました。感謝の気持ちでいっぱいです。
 

パリとリヨンの2都市に滞在してみてよかったことは?

長期滞在するならリヨン、でも観光スポットが沢山あるパリにも住みたい!と思い、2都市に滞在することに決めました。それぞれの良さがあって、リヨンはパリと比べると物価が安いので生活しやすかったのと、日本の田舎育ちの私なので、比較的ゆったりとした空気感のリヨンは居心地が良かったです。ただ、リヨンの街はそこまで広くないので、1ヶ月間で主要観光地は制覇してしまい、2ヶ月目以降の休日は「どこへ行こう…」と迷ったことが何度もありました(笑)。広い公園や河辺でゆっくりしたり、街をお散歩したり、同じ場所に何度訪れても楽しめる人にはおすすめです。
逆にパリには、1ヶ月では回り切れないくらいの沢山の観光スポットやお店が溢れていて、沢山の場所へ行くために計画的な1ヶ月間を過ごしましたが、1ヶ所にゆっくり時間をかけられないことも多々ありました。それでも行ってみたかったところに色々行くことができて、良い経験でした。パリは1ヶ月しか滞在できませんでしたが、2ヶ月滞在したリヨンより圧倒的に写真数が多いです!そしてやはりパリは物価が高いですね。お昼ご飯をカフェで食べると、平均2000円程したので、パン屋さんでパンを買って、なるべくお昼ご飯を700円前後に抑える努力をしていました。
 

リヨンからパリへの移動について

リヨンからパリへは、TGVで移動しました。リヨンのホストファミリーが駅まで車で送ってくださったので、大変助かりました。5年前リヨンへ行った際、TGVの中でスリにあったので本当に心配でしたが、カバンにとにかく気をつけて、今回は何事もなく無事にパリに到着できました!日頃からいくら気をつけていても、スリをする彼らはプロフェッショナルということを5年前に知ったので、一瞬たりとも気を抜くことができませんでした…。2時間も電車に揺られると気持ちよくて眠たくなりますが、そこも我慢しました。
又、チケットの値段についてですが、5年前にTGVのチケットを買ったときは、乗車日が直近だったので片道1万2千円くらいかかってしまいました。今回は色々下調べをして、TGVは乗車日の3ヶ月前からチケットを販売することを知ったので、チケット販売開始日にWEBサイトにアクセスしたら、半額の6000円で購入することができました!旅の節約のために、知っておくと便利だと感じました。
 

コロナ禍での渡航でしたが、大変だったことなどはありましたか?

渡仏してすくに、カフェや、レストランや、美術館へ入るためにワクチンパスポートを取得する必要があって、そのためにフランスでコロナワクチン3回目の接種をしなければならないことが、渡仏後の最初のミッションでした。ホームステイ先の近所の病院をインターネットで予約して、ひとりでワクチンを打ちに行きました。フランスの健康保険には入っていないので、念のため1万円ほど用意して行きましたが、パスポートとホストファザーに作成していただいた宿泊証明書を持って行ったら、無料で打ってくれました。宿泊証明書は、インターネットにテンプレートがあるので、簡単に作成できました。金曜日の学校終わりに打ちに行って、土日は寝込みましたが、そこまで高熱は出ず、なんとかワクチンパスポートを取得できたので安心しました。
 

これから渡航される方へここを注意した方が良いよなどアドバイスがあれば

フランスは、日本みたいにコンビニへ行けば印刷機やコピー機がある環境ではないので、簡単に印刷やコピーができなくて、実はとても不便でした!特にコロナに関する書類は、日本で2枚ずつ印刷して持って行ったほうが良いと感じました。それに関連して、他の国へ旅行する際は、航空券や電車のチケットを印刷して持って行かなければ罰金を払わされる場合があるので、モバイルチケットに対応している会社を選ぶほうがスムーズだと感じました。
 

アフィニティのサポートを利用した感想

レホアンあゆみさんのメールの対応が、スピーディー且つ丁寧で、大変助かりました!長期のフランス滞在は初めてでしたし、コロナ禍での渡仏ということで不安なことが多々ありましたが、レホアンさんが沢山の情報を教えてくださったので「え!どうしよう…知らなかった…」と現地で焦ることは、ほとんど無かったです!
また、約5社の留学サポート会社に見積もりを作っていただいたのですが、アンフィニティは比較的低価格で、なるべく留学費を抑えたかった私にとっては、とても助かりました。サポートもしっかりしていて、とても満足しています。沢山の良質なサポートを、ありがとうございました!
 
アフィニティ手配ホームステイ:https://affinity-france.jp/homestay/