フランスでの仕事の探し方
外国人が日本で仕事を探すのと同様、フランスでは外国人である日本人が仕事をすることは決して簡単なことではありません。しかしフランスで働き口を見つけている日本人が多くいるのも事実。ここでは、現地での仕事の探し方の一例を紹介します。
- 現地での就労が可能なビザを所持していない場合、現地での就労はできませんのでご注意下さい。
求人情報を探す
現地で働く多くの日本人が現地に住む日本人向けのフリーペーパーの求人アノンスや、現地の書店などにおいてある掲示板、口コミなどで仕事を見つけているようです。その他、フランス語がある程度話せる人であれば、フランス人が仕事を探す時に使用する求人情報のサイトに登録したり、英語が話せる人でしたらアングロフォンの在仏者向けフリーペーパーなどでも求人情報を見つけることができます。
フランス語で求人情報を調べる
フランスの公共職業安定所
Pôle emploi http://www.pole-emploi.fr/accueil/
英語で求人情報を調べる
FUSAC
http://fusac.fr/fr/index.php
フランス語の履歴書とモチベーションレターを準備する
日本人の雇い主の場合は、フランス語のほか日本語の履歴書の提出が求められることがあります。また、フランス人雇い主の場合は英語の履歴書が求められることもあります。
一般的にフランスでは履歴書(CV)と合わせて、モチベーションレター(lettre de motivation)を提出します。モチベーションレターは応募する職種やポストによって内容を変える必要がありますので、他人の書いたものをコピーすることなどは避けた方がよいでしょう。 フランスの企業の求人広告に応募したいけれど、フランス語のモチベーションレターや履歴書の書き方に自信が無い方。以下にモチベーションレターを書く上での鉄則と、フランス語モチベーションレターと履歴書のサンプルを紹介します。
フランス語モチベーションレターの書き方
気をつけなければならないこと
- あまり文学的な大げさな表現は使わない。
- 個性を出すことだけに執着しないこと。
- 極端に短いモチベーションレターにしないこと。
- 自分の過小評価は、マイナスイメージを与えるので書かないこと。
- 動詞の活用で、条件法(Conditionnel)などの活用法は避ける。
- 履歴書の内容をコピーしたような、つまらない文章は書かない。
- 嘘はかかない。
- 文末の署名は忘れてはならない。
- 自己評価だけではなく、その企業の評価や求めている職務に関しても答える
書いた方が良いこと
- 自分を的確に評価する。
- 文法や語彙などに気をつける。
- モチベーションレターは、丁寧に作成しレイアウトにも気をつける。
- 動詞の活用法は、現在形 (Présent) か単純未来形 (Future simple) を使う。
- モチベーションレターとは 、履歴書の内容を補うものではなくてはならない。
- 企業が求めている人材内容にそって、作成する。
- 企業ごとに、違った内容のモチベーションレターを作成する。
- 自分の連絡先は必ず明記すること(電話番号、メール)
- だらだらと書くのではなく、要点を絞り簡潔に1ページにまとめる。
- モチベーションレターは、手書きで作成すること。
- 行間はあまり詰めすぎず、適度に段落を入れること。
- 書き始める前に、自分の履歴書と求人広告を入念に読み準備すること。
- 求人ポストについての詳細は出来るだけ多く入手しておくこと。
- 企業が求めている人材に対して、自分が適任者であることを明確に明記する
- 志望動機について、わかりやすく簡潔にまとめること。
フランス語の志望動機書(モチベーションレター)の見本
フランス語の履歴書CVの書き方
フランス語の履歴書は、日本のように決まったフォーマットがあるわけではありません。自分で履歴書に記入する事を決めることができます。ここではヨーロッパ基準の履歴書の書き方の一例を紹介します。内容の順番は職種などによって、アピールしたいものを上に持ってくるなどすると良いでしょう。応募する職種によって書き方やルールも多少異なりますが、ここでは一般的な書き方について紹介します。
履歴書の長さ
一般的にA4の用紙1枚程度に収まる程度にまとめます
履歴書に書く内容
履歴書の左上
- 名前
- 生年月日+出生地
- 連絡先(住所・電話番号・メールアドレス)
- 現在の身分(既婚/未婚/子供の有無など)
- 運転免許の有無(特に募集条件で求められている場合必須)
- 仕事開始可能な時期(例 Disponibilité immédiate)
履歴書の右上
- 写真を貼ると良いでしょう
中央
- 大きめの字で応募するポスト名とその下に自分の経験年などがあれば記入
左寄せで応募ポストの下に
- 職歴を新しいものから順に記入
- 就労していた年、就労していた当時の職業、会社名、勤務地を書き、その下に箇条書きで主な勤務内容を記入する
能力
- 専門知識が必要な分野では特に重要です。
これまでの職歴や学校で習得したものなどを記入して下さい。 - パソコンの知識(ワード、エクセル、パワーポイントなど使用できるソフト、ホームページ作成 etc)
- 翻訳、通訳
言語
- 言語名とその言語の習得程度を記入
例)Anglais : lu, parlé, écrit. Niveau supérieur
英語:読解、会話、筆記。上級レベル
学歴
- 新しい順に大学や専門学校と取得した単位を記入
フランス語のCVの見本
フランス語のCV作成お役立ちサイト
Pôle emploi
http://www.pole-emploi.fr/file/mmlelement/pj/img/pdf/exemples_de_cv-4.pdf